臨床神経学

症例報告

複発性帯状疱疹に伴う右Ramsay Hunt症候群と左上肢運動麻痺の1例

庄司 紘史1)*, 溝口 惠1), 山本 紗由美2), 阿部 俊文2), 小栗 修一3), 馬場 正之4)

Corresponding author: 聖マリア病院神経内科〔〒830-8543 福岡県久留米市津福本町422〕
1) 聖マリア病院神経内科
2) 聖マリア病院皮膚科
3) 聖マリア病院放射線科
4) 青森県立中央病院神経内科

63歳女性例,右耳介部・左肩の複発性帯状疱疹(herpes zoster,以下HZと略記)に伴い右Ramsay Hunt症候群と左C5〜6神経根性疼痛・左上肢運動麻痺を呈し,頸椎MRI 3D nerve viewにおいてC5〜C8神経根が椎間孔外側で高信号,造影T1WI脂肪抑制像にて増強を示した.上肢正中・尺骨運動感覚神経伝導速度・F波には異常を認めなかった.神経障害を伴う対側複発性HZは極めて稀であり,本例を類似症例と比較し,HZに伴う末梢神経合併症における多発根神経炎の存在と免疫グロブリン大量静注療法の有用性について考察を加えた.
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(臨床神経, 61:39−42, 2021)
key words:複発性帯状疱疹,水痘−帯状疱疹ウイルス,ラムゼイ・ハント症候群,上肢運動麻痺,多発根神経炎

(受付日:2020年8月1日)