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投稿をお考えの方へ

編集後記より

 このたび,臨床神経学の編集委員を担当することになりました.よろしくお願いします.臨床神経学は和文が主体であり,症例報告論文が多くを占めます.論文査読は,教育的視点を持ち行われますので,特に論文執筆経験のない若い先生方には投稿をチャレンジして欲しいと思います.以下に,その論文執筆経験のない若い先生方への,症例報告論文を執筆するためのメッセージを記載します.
 まず前提として,症例報告を和文でも初めて書くのはエネルギーが要ります.力まかせに書こうとするのは大変であり,書き方について学ぶ必要があり,一人で始めるのは困難です.ですので,まずは,論文執筆の指導をしていただける指導者を持つことが必要です.次に,論文執筆を考える症例は,地方会で症例発表をすることを勧めます.症例の抄録を作成し,スライドを作成する時点で,症例の重要な点を明確にすることができます.具体的には,症例の特徴を示す図表をスライドとして作成しますので,この図表は症例報告の論文に応用して使用できます.また,考察ではいくつかの論文を引用しますが,引用した論文は症例報告の引用論文にも使用することになります.発表時の質疑応答も大事であり,いただいた質問やコメントは,論文投稿時にも査読者から同様の指摘を受ける可能性があります.症例発表後に,症例発表の経験を活かし,まず図表から作成しましょう.図表だけで,その症例の特徴を示せるように作成してください.その次に論文執筆にかかりますが,症例提示(Case)→考察(Discussion)→緒言(Introduction)→論文題名(Title)→抄録(Abstract)の順に書くことを勧めます.これは日本語でも英語でも一緒です.一度に書き上げるのではなく,パート毎に記載し,その都度,指導者に添削を受けると,論文で主張したいことがより明確になっていきます.臨床神経学では,論文ひな形を作成しており,それにならい執筆すればよいですから,十分に活用してください.日々の仕事の中で落ち着いて論文を執筆する時間を長く取るのは難しいので,細切れ時間を使って書く量が少なくてもいいので,こつこつ書くことが大事です.時間が空いてしまうと,論文を書くのがどんどん億劫になります.
 初めて執筆した論文がアクセプトされ,自分の名前を専門誌に載せることができるのはうれしい経験です.頑張ってください.

(太田 康之)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間450万件以上(2023年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月J-STAGEにてから早期公開を開始しています。
  • ★2022年5月から著作権の面でもオープンアクセスとなり、掲載された図表は学術目的であれば、申請せずに他紙や学会発表で転載利用できるようになりました。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(昨年度の初投稿原稿の平均査読日数は10日間)

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。