投稿をお考えの方へ

編集後記より

 査読論文は,自分の考えを世に問い,また過去の事例から正確な知識を引き出せる場であった.しかし,インターネットとSNSが普及し,Googleが第二の脳となった時代において,その意義も大きく変わりつつある.すでに生物系でも多くのプレプリントサーバーが立ち上がり,興味ある結果は,査読前のプレプリントの段階で閲覧でき,その内容がSNSで広がり,衆人でDiscussionが始まる.この,あらゆる情報を,個人が瞬時に世界と共有できる時代では,査読のある学会誌の立ち位置も必然的に変わっていく必要があると考える.人生100年時代を見据えた生き方を再考せよとする,“ ライフシフト” という本の中で,今後は教育も大きな変革期となり,単なる知識ではない個人資産を蓄える重要性が説かれている.ここでいう個人資産とは,イノベーションをもたらすスキルであり,新しい領域を開拓し,問題を見出し解決するスキルである.このスキルの醸成に,“ 同じ関心をもつ高い能力(いわゆる学力ではない)を持つ人との繋がり” の重要性を説いている.その例として,ウオールストリートのアナリストを上げている.彼が一人で生み出す価値と,周囲の人と一緒に生み出す価値を移籍前後で比較している.もし,卓越したアナリストの成績が個人の能力によるならば,そのアナリストは,移籍先でも,活躍できるはずである.しかし,多くのアナリストは,移籍後にその輝きを失う.一方,輝き続けたアナリストは,チームとして移籍していたという.つまり人脈や人間関係こそが,個人の大きな生産性資産であった.高い信頼性と評判を持つ人たちと緊密な協力関係を築くことで,個人の蓄えを超えたイノベーションを遂げることが出来た.この様な“ 同じ志をもつ,高いスキルをもった人同士のネットワーク” の事を“ ポッセ” といっている.ポッセの醸成には,多くの時間と対話を必要する.学会と,学会誌は,このポッセの場と,対話の場である.情報を引き出す場であった学会誌から,情報を交換し,繋がりをつくり,個々人のモチベーションを上げ,あらたなイノベーションの基盤となる,新しい学会誌のあり方を,今,色々な学会が模索している.本誌もHTML化が図られ,言語の壁を乗り越え,日本語の発信が世界に瞬時に開かれる雑誌となった.会員諸氏の生産性資産を拡大するポッセの形成に寄与する場として本誌の編集に携わっていきたい.

(小野寺 理)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間500万件以上(2019年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月から早期公開を開始しています。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(2019年度の初投稿原稿の平均査読日数は8日間)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。