投稿をお考えの方へ

編集後記より

 いま,ニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)では「Sleeping Beauties: Reawakening Fashion」というテーマで服飾に関する大規模な展示会が開かれています.衣装を見るだけではなく,昔の衣装の質感や匂いを現代の技術で再現し,触った質感や匂いを体験できる展示が特徴です.主催者は,見るだけでなく,触ったり嗅いだりすることで,展示品と入場者の間に個人的つながりを作り出せることを期待しているとコメントしています.
 さまざまな感覚を併せもつ情報にはどのような強みがあるでしょうか.新型コロナウイルス感染の流行により,仕事や体験のオンライン化は急速に進みました.本学会の学術大会のように現地かオンライン参加が選択できることも増えています.オンライン参加に比べて,現地参加は時間的・経済的な負担が大きいのは明らかです.しかし,あえて現地を選ぶ参加者が多い理由のひとつは,現地参加により多様な感覚入力を介した豊かな情報が得られることでしょう.いろいろな人・ものごととの出会いを通じて五感から入ってくる情報は,METで行われている工夫を超えて脳に深く刻まれ,参加者の情動に結びつきます.
 今回の学術大会に参加して心を動かされた方は,この機会に今回の発表内容や温存している症例をぜひ論文としてまとめましょう.論文を書くことは,記号としての言語を用いて,自分の経験した内容を正確に伝えるための作業です.研究や症例について改めて考え直し,磨き上げる良いきっかけになります.さらに,投稿した論文に対して査読者から意見をもらうことで,新たな気づきがあり,完成度の高い論文に仕上げることができます.臨床神経学」は,論文投稿の経験が浅い方にも配慮して,丁寧で教育的な査読を心がけています.また,あまり知られていませんが,英文論文も受け付けております.皆さんが一所懸命に取り組んだ研究・症例の投稿を編集委員一同お待ちしております.

(鈴木匡子)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間470万件以上(2022年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月J-STAGEにてから早期公開を開始しています。
  • ★2022年5月から著作権の面でもオープンアクセスとなり、掲載された図表は学術目的であれば、申請せずに他紙や学会発表で転載利用できるようになりました。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(昨年度の初投稿原稿の平均査読日数は10日間)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。