投稿をお考えの方へ

編集後記より

 私達,指導医は若手の先生方に症例報告を執筆する大切さを伝える必要があります.私は先輩がたから「決して学会発表で満足してはいけない.学会発表は消えてなくなるものであり,症例報告を書かずに終わってしまったらゼロに等しい」と教わりました.つまり学会発表はあとから検索することが困難で,その内容を十分に調べられませんが,症例報告は後世にまで残るということを意味します.学術的に重要な症例を経験した医師には,自身の経験を医師仲間や将来の患者のために残す義務があること,そして学会発表と症例報告の学術的価値の間には大きな隔たりがあることを若手医師に伝える必要があります.
 そして症例報告を執筆することで,医師の科学的で厳密な考え方が養われることを伝える必要があります.学会発表でももちろん考察を行いますが,その厳密さのレベルにおいて症例報告とは大きな差があります.症例報告を書くことは医師の科学者として側面を磨くトレーニングにほかなりません.症例報告を適切に執筆できる人は,その後,原著論文も同様に執筆できるようになります.
 重要なことは,若手医師が症例報告を執筆できるかどうかは,指導医にかかっているということです.私の場合も,最初の論文は指導医が手取り足取り,教えてくださいました.逆に症例報告をきちんと執筆できない指導医からは,同様の医師が育つ可能性が高くなります.よって良い指導医になるためにも必死に症例報告の書き方をマスターする必要があるわけです.Second authorとしての論文数は,若手医師への教育を頑張った証として評価されるべきと思います.
 では初めて症例報告を書く人の指導はどうしたら良いのでしょうか.自分の場合,まず完璧を求めず,不完全でも良いから,第一稿の完成を励ましつつ促すことを心がけてきました.つまり第一稿まで辿り着かずに断念するケースが多いのです.そして第一稿が届いたら修正すべき点はその理由とともに書き込みをします.真っ赤になった原稿を見ると落ち込みますが,そこから文章を厳密に書く大切さを学んでほしいと伝えます.一文は短く,分かりやすくすること,考察の各段落の最初の一文はとくに重要であり,その段落で伝えたいことを明確に述べることを意識させることも大切です(トピックセンテンスと言います).若手医師と指導医が力を合わせて,症例報告を「臨床神経学」に投稿していただきたいと思います.

(下畑 享良)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間500万件以上(2019年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月から早期公開を開始しています。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(2019年度の初投稿原稿の平均査読日数は8日間)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。