投稿をお考えの方へ

編集後記より

 言語には口頭言語と文字言語があります.全ての言語は音声をもちますが,それを表す文字をもたない言語もあります.人類の進化の過程を考えると,口頭言語だけの期間が 3万年以上,文字を持つようになってからは 5000年ほどと推測されています.文字言語の最大の特徴は,その記録性と一覧性です.口頭言語がその場限りの一過性のものであるのに対し,文字言語は文字が記された媒体が物理的に残っているかぎり,後世に伝わります.また,口頭言語は音声が経時的に繰り出されるため,最初に言われたことをあとから振り返って確認することはできません.それに対し,文字で記されたものは最初と最後を同時に見て確認することができます.ヒトの集団が大きくなるにつれ,時間的,空間的制約を超えて情報を広く伝えるために,文字言語が重要になってきたのは想像にかたくありません.
 文字言語には文字を書き込む道具,書き込まれる媒体が必要です.この両者が時代と共に変わってきたため,口頭言語に比べると時代による変化が大きいと言えます.文字を記すための道具として,ペンや筆などによる手書きから,大量複製を可能にした活版印刷を経て,近年ではキーボードによる入力やマイクによる音声入力が加わりました.文字が書き込まれる媒体としては,石やパピルスなどから,紙へと変化し,ここ半世紀で電子媒体が広く使われるようになってきました.このような文字を取り巻く道具の変化は,文字言語に関わる神経ネットワークにも影響する可能性があります.たとえば,古典的な純粋失読は文字形態の視覚情報が言語中枢にうまく伝わらないために生じるとされます.おもしろいことに,読めない文字をなぞって書字動作(なぞり読み)を行うと,読めることがあります.これは熟練した書字運動覚から言語中枢へつながるためと考えられています.今後,手書きの習慣がさらに減って,キーボードや音声による文字入力が増えると,なぞり読みの経路は働かなくなるかもしれません.
 論文を書くことは,文字言語の持つ記録性と一覧性を最大限に生かせる行為です.本誌に掲載された自分の論文が時空を超えて伝わることを想像するのは楽しいものです.自分のみつけた臨床的知見をより多くの方に知っていただくために,ぜひ本誌を利用していただければと思います.投稿をお待ちしております.

(鈴木 匡子)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間500万件以上(2019年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月から早期公開を開始しています。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(2019年度の初投稿原稿の平均査読日数は8日間)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。