投稿をお考えの方へ

編集後記より

 今後医療の分野にもAIが導入され,オートメーション化が進むと言われています.AI導入により,全体的な医療水準が上がる一方でコストは下がると予測されており,産業革命並みのインパクトを医療界に与えるものと思います.AIによって医者の仕事が奪われるという言い方がされることもありますが,医療を通じて社会に貢献することが医師の仕事の本質であるならば,有益なことはむしろ積極的に推進するのが我々の使命ですし,また現実的にこの流れに抗することは不可能であると思います.近未来の先進国都市部では,定型的な業務はAIに任せる度合いが高まり,やがてAIが解決できないような一筋縄ではいかない症例を扱うなど,定型化できない臨床業務や研究などが,医師の主な仕事になっていることでしょう.
 このような来たるべき時代に備えて,我々は何をすべきなのでしょうか.AI時代に必要な基本的な態度は,データ共有と標準化です.当然ですが,データを誰とも共有しなければ,AIの学習に必要な情報が集まりません.一昔前は,「私の患者」「私の検体」と称して,担当医が自分の持ち物のように症例や試料を囲い込むことが希ではありませんでしたが,そのような態度はもはや許されません.プライバシーとの問題を克服しつつも電子カルテからのリアルワールドデータが収集され,ビッグデータが医療に活用される時代はもうすぐそこまで来ています.
 標準化の重要性は,例えば徒手筋力テストを考えると明らかです.徒手筋力テストには5段階の基準がありますが,検者間に(あるいは検者自身にも)大きな差があることはよく知られた事実です.また家系図の記載方法一つにしても,病歴の記載を見ていると,地図記号のような独自の記号を使用したり,全ての婚姻関係が血族婚であるような記載をしばしば目にします(家系図の書き方は,日本神経学会のHPからダウンロードできる「神経疾患の遺伝子診断ガイドライン2009」を参照).所見の取り方も臨床情報の記載方法も標準化されたものでなければ,情報をまとめて使用することが難しくなります.
 若い先生方には,AI時代に通用する脳神経内科医になるべく,標準的な診察方法や記載方法を身につけ,一筋縄で行かない症例の報告を書くことで,自身の経験を共有する訓練を積み重ねて頂きたいと思います.その際に「臨床神経学」を積極的に利用して頂ければ幸いです.

(西野 一三)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間310万件以上(2017年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月から早期公開を開始しています。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(2017年度の初投稿原稿の平均査読日数は15日)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。