臨床神経学

委員会報告

脳神経内科医におけるバーンアウト(第2報)
―男性医師と女性医師の比較―

久保 真人1)* , 饗場 郁子2), 下畑 享良3), 服部 信孝4), 吉田 一人5), 海野 佳子6), 横山 和正4), 小川 崇4), 加世田 ゆみ子7), 小池 亮子8), 清水 優子9) , 坪井 義夫10), 道勇 学11), 三澤 園子12), 宮地 隆史13), 戸田 達史14), 武田 篤15), 日本神経学会キャリア形成促進委員会

Corresponding author: 同志社大学政策学部〔〒602-8580 京都府京都市上京区今出川通烏丸〕
1) 同志社大学政策学部
2) 国立病院機構東名古屋病院脳神経内科
3) 岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野
4) 順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科
5) 旭川赤十字病院脳神経内科
6) 杏林大学医学部脳卒中医学
7) 地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立リハビリテーション病院脳神経内科
8) 国立病院機構西新潟中央病院脳神経内科
9) 東京女子医科大学脳神経内科学
10) 福岡大学医学部脳神経内科学
11) 愛知医科大学医学部内科学講座神経内科学
12) 千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学
13) 国立病院機構柳井医療センター脳神経内科
14) 東京大学大学院医学系研究科神経内科学
15) 国立病院機構仙台西多賀病院脳神経内科

医師のバーンアウトの現状と対策を検討するため日本神経学会の全学会員8,402名に対しアンケート調査を行い,15.0%にあたる1,261名から回答を得た.本論文では男性医師と女性医師の比較結果について報告する.勤務・生活状況では既婚者のみに有意な差が認められた.労働時間など勤務状況では男性のほうが厳しい条件で勤務していること,家事分担では女性の負担が重いことが確かめられた.日本版バーンアウト尺度による分析では,全体の得点では性差は認められなかったが,バーンアウトと関連する要因については,男女に共通した要因にくわえて,男性あるいは女性特有の要因が明らかとなった.
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(臨床神経, 61:219−227, 2021)
key words:バーンアウト,医師,性差,脳神経内科医,日本版バーンアウト尺度

(受付日:2020年11月21日)