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編集後記より
AIが日進月歩で進化しています.学術領域でも,たんぱく質構造予測AIの成果でデニス・ハサビスがノーベル化学賞を受賞したように,AIは科学の景色を変えつつあります.そのインパクトはあまりに大きく,AIとどう付き合うかは,一人ひとりの問題であると同時に,人類全体の課題でもあります.
私たちの世代は,電卓,ワープロ,パソコン,携帯電話といった便利な道具の登場に立ち会い、わくわくした経験がありますが,これらは計算,言語,記憶といった脳機能を補助する道具であり,電卓に頼れば暗算が苦手になり(頭頂葉機能),ワープロに頼れば漢字を思い出せなくなったりします(側頭葉機能).これらの製品は社会に少なからぬ影響を与えましたが,その変化は緩やかでした.
大規模言語モデル(LLM)のインパクトは次元が異なります.LLMは調査,要約,分析,計画,作文,描画などを支援してくれますが,その機能の一部は私たちの前頭葉が担う遂行機能に重なります.前頭葉を使う作業の多くは,苦労しながら創造の喜びを得る行為だと思いますが,LLMを使えば苦しまずに創造的(に見える)成果が得られるため,つい頼ってしまうのです.その結果,私たちの前頭葉が廃用に陥るリスクも否定できません.逆にLLMと共存することで,私たちの前頭葉機能はさらに向上するかもしれません.将棋の世界が好例です.今やAIはプロ棋士を簡単に打ち負かしますが,棋士たちは日々AIを相手に修行し,これまで指されなかった新しい手筋が登場するなど,将棋はさらなる発展を遂げ,人気はむしろ高まっています.
翻って,神経内科の世界はどうでしょうか.専攻医研修は,時に苦しい臨床経験の積み重ねから,知識・技術・プロフェッショナリズムを身につける営みです.「臨床神経学」に症例報告を書くことは医学への貢献であると同時に,苦しみながら(そして楽しみながら)論文を書く経験そのものに価値があります.その過程でどの程度AIを活用すべきかは難しい問題です.本誌が規定しているのは,LLMを使用したらツールとその理由を明記すること,LLMは著者としては認めないこと,LLMで作成された図について画像剽窃の疑いが払拭できなければ使用できないことです(詳細は投稿規定をご覧ください).私は,この度編集委員を担当することになりましたが,皆様が前頭葉機能を駆使して書かれた力作の投稿を心よりお待ちしています.
(小林 俊輔)
投稿者へのアピールポイント
日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして
- ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
- ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間320万件以上(2025年集計)のアクセスがあります。
- ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
- ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
- ★2015年5月J-STAGEにてから早期公開を開始しています。
- ★2022年5月から著作権の面でもオープンアクセスとなり、掲載された図表は学術目的であれば、申請せずに他紙や学会発表で転載利用できるようになりました。
若手医師の登竜門として
- ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
- ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
- ★査読が迅速です(昨年度の初投稿原稿の平均査読日数は10日間)
症例報告が多く掲載されています
- ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
- ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
- ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。
その他
- ★英文投稿も受け付けています。






