投稿をお考えの方へ

編集後記より

 この度,臨床神経学の編集委員に加えていただきました.よろしくお願いいたします.私は主に運動障害学の分野で長い間,様々なJournalの査読を経験してきました.査読の難しさは自らも論文執筆をする立場であり,「人に厳しく,自分に甘く」はどうしてもできないという点だと思います.査読者の立場からは「研究の目的,必要性」が明確であるか,過去の論文を読破したうえで「既存の研究と何が違うのか」「何が新しいの?」が的確に述べられているかを重要視します.この部分が明確に記述されていることがすべての基本でありますが,自分を振り替えると実は一番苦手な部分であります.論文によっては自分の思い込みが強すぎて,引用論文を都合よく並べて,自分の主張を固めていく場合もあります.論文はあくまでも科学的中立性が重視されますので,これらの手口が見え隠れする論文はほとんど採用されません.査読でこのような論文を見ると,自分が行ってきたことがデジャヴのように甦ってきてつい恥ずかしくなってしまいます.また人を納得させるためには創造的推論とそのための検証のバランスが大切ですが,大胆な仮説,断定的な言い回しが,結果の重みに比してより目立つと,査読者は怒りの感情を抑えきれません.やや控えめな考察をするくらいが論文の価値より高めるのかもしれません.しかし自分を振り返ると論理矛盾を突かれて撃沈することが多かったように思います.神経学の雑誌である以上,神経症候や用語の概念は正確でなければなりません.同じことを表現するのに複数の言い回しがあると,読み手にうまく伝わらず読みやすさに欠けます.また最も大切なことは日本語(英語)として正しく,美しく,しかも簡潔な文章であることです.しかし理想とは裏腹に不必要に長く,迂遠な表現,くどく脈絡のない文章にも遭遇します.ああ何ということだ,私もこんな文章を権威ある査読者先生方の貴重な時間を割いて読ませていたのか,とまたも反省してしまいます.でも出発は皆こんなものです.クリニカルクエスチョンを大切にして,各自が見出した事実や結果を神経内科医に共有するための雑誌が「臨床神経学」だと思います.だいぶ昔ですが私の博士論文もこの雑誌に掲載していただきました.日常の忙しい臨床は一方で神経学においては宝箱のようなものです.そこに遭遇したあなたはそれを世に知らしめる責任と義務があると感じてください.論文作成,投稿,査読とのステップを通じて,自身の知識と経験がより確信につながる良い機会にもなります.まずは臨床神経学でその力を試してみてください.

(坪井義夫)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間100万件以上(2014年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月から早期公開を開始しています。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(2014年度の初投稿原稿の平均査読日数は16日)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大8個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。