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代表理事からのご挨拶

日本神経学会代表理事就任のご挨拶

髙橋良輔
日本神経学会代表理事
京都大学大学院医学研究科臨床神経学(神経内科)教授

髙橋良輔
髙橋良輔

第55回日本神経学会学術大会終了後より、任期満了に伴う水澤英洋前代表理事のご退任に伴い、日本神経学会代表理事に就任しました京都大学神経内科の髙橋良輔です。
学会員の皆様に一言ご挨拶申し上げます。

脳卒中、認知症、てんかん、頭痛、パーキンソン病などの神経変性疾患、神経免疫性疾患、神経筋疾患と、神経内科医は筋肉から脳に至るまで、きわめて多岐にわたる疾患を、日々最新の知見を習得しつつ診療しなければなりません。これは臓器ではなくシステムとして機能する神経系を相手にする神経内科医に課せられた尊い使命であります。また全身に張り巡らされた神経の不調を的確に診断できる神経内科医は「全身を診る医師」としても貴重な存在です。日本神経学会の役割のひとつは、世の中に貢献し、信頼できる神経内科専門医を育成するとともに、専門医には豊かな生涯教育の機会を提供することです。

他方、「神経内科」という診療科はわが国では歴史が浅いために、世の中においてまだ認知度が高いとは申せません。独立した神経内科学講座がない大学もまだ10以上存在します。神経内科の重要性を世の中に対してさまざまな形でもっとアピールし、神経内科医の地位向上につなげていく努力も学会として行っていく必要があります。また、飛躍的に発展する神経内科診療に追いついているとはいえない保険診療の拡充や診療報酬の増加を実現する努力も続けていかねばなりません。

さらに、神経内科学は臨床神経科学の一分野として、脳神経疾患研究推進の中心的役割を担っています。脳神経疾患の克服は超高齢社会を迎えたわが国が幸せな健康長寿社会を築くために解決しなければならない最重要課題のひとつです。歴史が浅いのにも関わらず、学会員の先生方はさまざまな専門分野で世界に誇る研究成果を挙げてこられ、わが国の神経内科の研究レベルの高さは世界トップクラスです。日本神経学会がその叡智を結集して、課題解決のためのシンクタンクとなり、研究の大きな方向性を指し示すこともぜひ行っていきたいと考えております。

歴代理事長のご指導の下、日本神経学会は時代の要請に柔軟に対応しつつ、順調に発展を遂げてまいりました。とくに学会創立50周年を迎え、葛原茂樹先生と水澤英洋先生が代表理事をお務めになったこの8年間は学会の歴史の中でも画期的な時代であったと思います。まず、学会の一般社団法人化が完成し、代議員も理事も選挙で選出されるという新しい体制になりました。このことは今後、会員が学会を自分たちのものとして感じ、学会のあり方に関心をもつようになるという意識の変化をもたらしていくものと期待されます。また学会事務局も、事務長の統括の下、事務員が役割分担して、透明で効率的な運営がなされるようになり、年々増え続ける学会業務にも機動的に対応できるようになりました。財務の健全化で新しい事業に積極的に取り組むことができるようになったのも大きな進歩です。
このような背景のもと、辻 省次理事を編集主幹とする念願の英文誌“Neurology and Clinical Neuroscience ”が刊行されたことは、学会国際化の歴史的な一歩として特筆されます。
また、この2年間ほどはWCN2017の招致という大きな目標と、専門医制度の変更という大きな難問が学会に与えられました。水澤前代表理事は多くの学会員の先生方とともに、両方ともにこれ以上ないほど真摯に取り組まれ、前者は見事に成功し、後者も当初の案よりは、学会としてずっと望ましい方向に近づいたと思います。

新たな時代を迎え、まずは目前に迫ったWCN2017の成功に向けて学会一丸となって取り組んでまいりたいと存じます。1981年、京都で開催されたWCNは現在、学会の幹部となっておられる当時の若手神経内科医に世界に目を向けさせる大きなインパクトを与えました。今日、日本の若者が内向きになり、海外留学も減少傾向にあることが心配されています。WCN2017が学会の国際推進の起爆剤となるよう、ぜひ多くの若い学会員に参加していただきたいと願っておりますし、そのための方策を立ててまいります。

新たな専門医制度の整備をめぐっては、白熱した議論が理事会、社員総会、さらには学会全体でなされました。このことは、神経内科専門医はどうあるべきか、という問題を学会として考えるよい機会になったと思います。前述のように、神経内科の歴史が浅く、認知度が低いという問題が、わが国の神経内科専門医制度にも影を落としております。その意味で学会の更なる発展こそが、あるべき神経内科専門医制度の実現に不可欠であり、そのために我々は終わりなき不断の努力を続けていかねばなりません。引き続き先生方のご理解とご協力を賜りたく存じます。

私はこの4年間、国際対応委員長・WCN2017招致委員長として、WCN招致活動を通じて、日常業務が多忙な中でも学会活動に協力して下さる日本神経学会員が全国にたくさんいらっしゃることを知りました。このような方々に国際対応だけでなく、様々な学会活動に参加していただくことによって、会員にとって更に魅力的で、社会に対してもより発信力のある神経学会にしていくことができるのではないかと思います。意欲的な会員には、積極的に学会活動に参加していただくような工夫を行っていきたく存じます。

神経学会が秘めた大きな力を結集した「より身近な神経学会」、「みんなの神経学会」を創っていくことが、学会の未来をより明るく、力強いものにするためのもっとも有効な方策であると信じます。微力ではございますが、さらなる日本神経学会の発展のために全力を尽くしますので、ご指導ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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