2023年度(第49回)日本神経学会神経内科専門医試験実施について
(2017年以前の専門医後期研修開始者向け)
2023年度(第49回)日本神経学会神経内科専門医試験を下記の要領で行いますので、お知らせ致します。試験は2002(平成14)年度(第28回)より第一次試験と第二次試験に分かれて行われ、第一次試験の合格者のみが第二次試験を受けられます。
2017年以前研修開始の受験者と2018年~2020年研修開始の受験者では、提出物等に違いがありますので気を付けてください。こちらのページは2017年以前の専門医後期研修開始者向けです。
第一次試験(筆記試験;必修問題100題、一般・症例問題100題)
1 日時
2023年10月7日(土曜日)、10:30~15:10
2 場所
TKP品川カンファレンスセンター 東京都港区高輪3-25-23 京急第2ビル
3 受験資格
(「第49回日本神経学会専門医試験の手引(旧制度)」でも確認してください )
2023年度 第49回 は以下のとおり。
1)日本国の医師免許証を有する者
2)受験時に初期研修を含む臨床研修期間を6年以上有するもので、かつ本学会正会員歴を3年以上有する者
3)日本内科学会認定内科医であること
4)上記2)の臨床研修期間について、本学会が認定する教育施設・准教育施設・教育関連施設においての研修が次の①のいずれかを満たす者
-
①必要とされる研修歴は次の通りです。なお、2021年1月31日以降、特別連携施設での研修も認められています(上限1年)。
- (1)教育施設で3年以上
-
(2)教育施設2年以上かつ3年未満の場合、下記のいずれか。
a. 教育施設、准教育施設で合計3年
b. 教育施設、准教育施設、教育関連施設および特別連携施設で合計4年。
ただし、特別連携施設での研修算定期間は1年を上限とする。 -
(3)教育施設2年未満の場合
教育施設、准教育施設で合計4年(准教育施設のみで合計4年も可)
研修期間を算定する場合は、一週の勤務実態は4日(32時間)以上を原則とする。
なお研修期間として認定する勤務実態は、研修に必要な内容を伴うものでなければならない。
教育施設での非常勤勤務による研修期間は、下記に従って算定し研修期間として認定できる。
認定する研修期間は神経内科研修の最後に所属した施設の研修施設指導管理責任者(指導医)が証明書を提出し、その証明書を専門医認定委員会(以下「委員会」という。)が審査して認定する。研修期間は1年を超えないものとする。- (1)週3日(24時間)の勤務実態があれば、その期間の3/4を研修期間と認定
- (2)週2日(16時間)の勤務実態があれば、その期間の1/2を研修期間と認定
- (3)週1日( 8時間)の勤務実態があれば、その期間の1/4を研修期間と認定
-
②2008(平成20)年5月に承認され、2009(平成21)年度から適用されている施設認定基準を「新施設認定基準」とし、それ以前の施設認定基準を「旧施設認定基準」と称することとします。「旧施設認定基準」はさらに2006(平成18)年度以前の「基準B」と2006年度から実施されている「基準B’」に分かれています。
2009(平成21)年度以降は当分の間、「旧施設認定基準による教育関連施設での研修」は、「新施設認定基準による准教育施設での研修」と読み替えるものとします。
参考に旧施設認定基準を示します。旧施設認定基準で必要とされる研修歴は次の通りです。
「旧施設認定基準:基準B」(2005(平成17)年度まで)
- (1)教育施設で3年以上
- (2)教育施設で2年以上と教育関連施設で1年以上
- (3)教育関連施設で4年以上
「旧施設認定基準:基準B'」(2006(平成18)年度~2009(平成21)年度)
- (1)教育施設で3年以上
- (2)教育施設で2年以上と教育関連施設で1年以上
- (3)教育施設で1年以上と教育関連施設で3年以上
2012(平成24)年度より、受験資格は上記の基準に一本化されています。
「旧施設認定基準」で既に研修を終了している受験生は、上記②のとおり「教育関連施設」を新施設認定基準の「准教育施設」と読み替えて下さい。
これらのいずれにも該当しない場合は、委員会で書類審査を行い、受験の可否を決定します。
また、外国での臨床研修についても、委員会で書類審査を行い、受験の可否を決定しますので、該当する受験生は申し出て下さい。
4 注意事項
繰り返しになりますが、2012(平成24)年度から臨床研修期間に関する受験資格は、上記①の基準に一本化されており、2020年1月31日以降は、特別連携施設での研修も認められます(上限1年)。
また2011(平成23)年度以降は、専門医試験受験申請時に、神経内科研修の最後に所属した施設の研修施設指導管理責任者(指導医)による「研修修了証明書」、および自己申告による「ミニマムリクワイアメント達成状況表」の提出が必要になっています。
5 "第49回日本神経学会専門医試験の手引"の請求方法
会員番号・ご所属(現ご勤務先)・氏名と、「旧制度での受験希望」の旨を用紙(種類は問いません)に明記し、下記宛てにご請求ください。
(手引き請求は受付開始しておりますが、発送は2023年4月24日頃からとなります)
〒113-0034 東京都文京区湯島2-31-21 一丸ビル 2階
日本神経学会事務局「2023年度 第49回神経内科専門医試験 手引き申請」 宛て
郵送先は、会員管理に登録されている送付先となりますので、会員マイページ(ID・PW必要)にて確認してください。住所変更手続きはお早めにお願いします。
6 受験申請方法
1)所定の受験申込用紙に必要事項を記入し、所定の返信用封筒で簡易書留郵便にてお送りください。同時期に受験料は同封の振込用紙で郵便局よりお振り込みください。
2)受験申請の際提出すべき書類
- (1)医師免許証の写し
- (2)受験申込書(所定の用紙)
- (3)願書(所定の用紙)
- (4)研修歴記入表(所定のマークシート)
- (5)ミニマムリクワイアメント達成状況表
- (6)研修修了証明書(旧制度)
≪上記(5)(6)の様式は、それぞれ上記のリンクからダウンロードして使用して下さい。また、(5)は必ず両面印刷してご提出下さい。≫ -
(7)経験した疾患名、症例数および検査の記入用紙(書き方の詳細は手引きを参照)
●神経疾患の分類:
①血管障害、②感染、炎症、③変性、④脱髄、⑤中毒、⑥代謝、
⑦腫瘍、⑧機能性、⑨先天性、⑩脊髄・脊椎、⑪末梢神経、
⑫神経筋接合部および筋、⑬自律神経、⑭その他●経験症例数:
各疾患名の後に経験症例数を( )で附記すること。
記入例:
①血管障害:心原性脳塞栓症(30)、アテローム血栓性脳梗塞(30)、
ラクナ梗塞(30)、脳出血(10)、クモ膜下出血(5)、その他(8)など●神経学的検査:自らが実施した数を記入して下さい。
記入例 ⇒ 脳波(検査の実施数:20 、結果の判読数:100 )
剖検(例数:5 )●症例数が多く疾患名を記入しきれない場合は、別紙(A4)を追加して記入して下さい。
★提出部数:オリジナル(両面)1枚、同コピー4枚の計5枚
オリジナルは、手書き可、word文書にて作成したものを切り貼りしても可。 -
(8)症例サマリー10例(書き方の詳細は手引きを参照)
●使用用紙:1症例につきA4サイズで2ページ、必ず両面印刷して下さい。
●使用活字:MSP明朝で11ポイント、1行文字数40字程度、2,500字前後。
●スタイル:
最初に「症例のポイント」、「臨床診断」を、次いで主訴、既往症、家族歴、現病歴、一般身体所見、神経学的所見、所見のまとめ、診断に関する考察、主な検査所見、経過、考察の順に記載すること。現病歴での年・月はX年Y月ではなく具体的に記載し、日の特定は避けてください。最後に文字数を記載、及び指導医のサインをもらってください。●症例内容:
特定の疾患に偏ることなく、できる限り神経疾患の分類①~⑭の異なる分野から症例を選ぶように努め、また剖検例も出来る限り含めてください★提出部数:
10例を1部としまとめ、指導医のサインのあるオリジナル1部とそのサイン済みの症例サマリーのコピー4部の計5部。
ホチキス留めはしない、クリアファイルには入れないでください。(付箋での区切り可)症例サマリーは2010(平成22)年度から採点の対象としています。査読者が不可と判定した場合には、修正の上再提出を求めます。採点結果は、第二次試験の面接時に資料として用いられます。
誤字、脱字、漢字の変換ミス、あるいはコピーペーストが不適切なサマリーが目立ちますので、提出前に必ず点検して下さい。 - (9)受験料:第一次試験30,000円
- 上記提出書類は返却しません。
7 受験申請期間
2023年6月1日(木曜日)~6月21日(水曜日) 消印有効
第一次試験の受験者への受験証の発送は、9月上旬を予定しております。
(専門医試験の手引きのご請求は、受付開始しておりますので、上記5.の請求方法に従い、お早めにご請求下さい。)
8 第一次試験の結果通知
試験終了後10日以内に速達親展郵便で合否を通知します。
合格者には同時に、第二次試験用申請方法・必要書類を同封します。
第二次試験(口頭試問)
1 日時
2023年11月12日(日曜日)の予定です。時間は受験者個別に通知。
2 場所
日本都市センター会館(都市センターホテル) 東京都千代田区平河町2-4-1
3 注意事項
面接試験はA、Bの2グループに分かれて実施され、1グループの時間は20分で、試験官はそれぞれ2名です。Aグループでは、神経内科の診察実技が主体になりますので、必ず自分の診察道具(眼底鏡、ペンライト、舌圧子、打腱器、感覚検査用具一式など日常使用しているもの)を持参して下さい。また、Bグループでは、神経学に関する知識を、経験症例に基づいて試問しますので、必ず症例サマリー10例のコピーを持参して下さい。
4 受験申請方法
第一次試験合格者への郵便物に同封する第二次試験申込用紙に記入の上、所定の返信用封筒で簡易書留郵便にてお送りください。同時期に第二次試験受験料20,000円を同封の振込用紙で郵便局よりお振り込みください。
5 第二次試験の時間と結果通知
試験時間は、受験者に個別に受験証とともに郵送通知します。(10月下旬頃)
第二次試験の合否は、試験終了後2週間以内に速達親展郵便で通知します。
合格者氏名は臨床神経学ならびにホームページに公示し、「日本神経学会認定証」を後日(2024年2月中)郵送します。
専門医登録料は10,000円となります。
【注意事項】
-第二次試験のみ受験される方-
2022年度:第48回、2021年度:第47回、2020年度:第46回、2019年度:第45回、2018年度:第44回で、第一次試験は合格、第二次試験が不合格となった方で、「認定内科医」を取得している方が対象となります。受験申請については、上記6.受験申請の方法【 2)の(4)(5)(6)は除く】に準じます。
なお、第二次試験の受験料は20,000円です。
対象者へは事務局より受験申請書類一式を5月中旬に送付します。
試験時間等の通知は10月下旬となります。
専門医試験の概要
2種類の試験が行われます
-
筆答試験(一次試験)
後に記すような問題が必修問題100題、一般問題・長文の症例問題を合わせて100題の合計200題が出題されます。解答形式はAタイプかX2タイプのいずれかです。 -
面接試験(二次試験)
神経学的診察技法と臨床神経学の知識を中心に口頭試問を行います。
筆答試験(一次試験)の問題例
例1)上腕外側上部領域の表在感覚を支配する脊髄髄節はどれか(Aタイプ)。
- C4
- C5
- C6
- C7
- C8
例2)正中神経の支配筋の機能はどれか。2つ選べ(X2タイプ)。
- 母指を小指と対立させる
- 母指を示指に押し付ける
- 母指を背側に伸展させる
- 母指を掌面に垂直に立たせる
- 母指を掌面に平行に外転させる