COVID-19対応脳卒中プロトコルについて
脳卒中診療に携わる神経学会会員の皆様
コロナウイルス感染症蔓延のなかで神経疾患の診療に日々ご尽力されていることと存じます。脳卒中は初療時にコロナウイルス感染の可能性が否定できないため、すべての脳卒中患者はCOVID未判定者として感染を前提に対応することが求められています。また、武漢からの報告ではCOVID患者221名中13名(5.8%)が脳卒中を発症したとの報告もあり、脳卒中で診た患者がCOVID感染者である可能性を否定できません。このため、脳卒中学会COVID-19対策プロジェクトチームではCOVID-19対応脳卒中プロトコルを作成し、4月24日に上梓しています。この度脳卒中学会のご協力により、COVID-19対応脳卒中プロトコルにリンクを貼らせていただきました。初療から転院まで、tPAや血栓回収療法も含めて注意すべき事項が詳細に記載されています。ぜひ、一度プロトコルを通読頂いて急性期脳卒中診療にお役立て願います。
脳卒中特別対策委員会委員長
冨本 秀和