海外からの研究用生物資料の受入れに関する新しい国内ルール(遺伝資源に関わる名古屋議定書の国内措置)の対応について
日本神経学会 会員各位
前略
国立遺伝学研究所より、「海外からの研究用生物試料の受け入れに関する新しい国内ルール(遺伝資源に係わる名古屋議定書の国内措置)の対応について」お知らせがございました。
本件は、「海外からの研究用生物試料の受け入れに関する新しい国内ルール(遺伝資源に係わる名古屋議定書の国内措置)の対応について」に関するものであります。海外から生物資源を取り寄せて研究を行っている研究者の方や大学や研究機関については、その動向は慎重に見守ることが必要と考えます。
以下にその概要をお知らせ致します。詳細につきましては各ホームページをご参照ください。
敬具
日本神経学会代表理事 水澤 英洋
日本神経学会広報委員会委員長 梶 龍兒
日本神経学会理事 亀井 聡
2010年10月に名古屋で開催されました生物多様性条約締約国会議(COP10)により名古屋議定書が採択されました。現在政府で日本国内における対応方策(国内措置)の検討が進められており、早ければ2014年秋頃の名古屋議定書の発効の可能性があります。
名古屋議定書は、大学等においても研究用生物試料(遺伝資源)に関して、提供国の法律・規則に従って相手国政府の事前同意の取得と相手国提供者と相互合意事項を設定されていることの監視が義務化されています。
国立遺伝学研究所は、文部科学省ライフサイエンス課の指導により、名古屋議定書に関する国内での学術関係者のとりまとめを担っております。この度、名古屋議定書の国内措置に関する学術分野の対応として、学術関係者メーリングリスト(ML)作成し、特設サイトを開設しました。
メーリングリスト(ML)登録:http://np-iken.sakuraweb.com/mailinglist.html
特設サイト:http://Nagoya-protocol-academic.sakuraweb.com
日本政府では、環境省の下、「名古屋議定書に係る国内措置のあり方検討会」が設置され、年末までに報告書(素案)が作成され、環境省によるパブリックコメントが開始される予定です。
「名古屋議定書に係る国内措置の在り方検討会」:http://www.env.go.jp/nature/biodic/abs/conf01.html
なお、11月26日に開催された「名古屋議定書に関する学術関係者意見交換会」の資料4をご覧いただければ今後どのような影響があるのかご理解いただけます。
資料4「名古屋議定書発効後の研究活動の状況変化について」:
http://np-iken.sakuraweb.com/handout.html
説明会のお知らせ
来年1月に環境省が「名古屋議定書に係る国内措置のあり方検討会」の報告書(素案)についての地方説明会「名古屋議定書に係る国内措置の検討状況に関する説明会」を全国主要7都市で実施することとなりました。
申込方法や場所などの詳細は、下記環境省HPをご覧下さい。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17505
シンポジウムのお知らせ
第13回 日本分類学会連合 公開シンポジウム「生物多様性条約と名古屋議定書が分類学研究分野へ与えるインパクト ~とくに国内措置について~」
会期:2014年1月11日(土)13:00~17:30
会場:国立科学博物館(上野本館)講堂
参加費:無料
公開シンポジウムホームページ:http://www.ujssb.org/sympo/13_sympo_2014/index.html
※本シンポジウムに関する連絡先:首都大学東京 村上教授 nmurak@tmu.ac.jp
なお、12月27日16時に、環境省が「名古屋議定書に係る国内措置のあり方検討会報告書(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)について」を発表しました。
http://www.env.go.jp/info/iken.html(H26.01.24締切 「「名古屋議定書に係る国内措置のあり方検討会報告書(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について」(http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17565)
来年1月24日(金)までに、皆様や周りの研究者、関係者の皆様のご意見を提出して頂きたいと思います。これは、この検討会の検討過程への意見として残るだけでなく、今後、政府内で名古屋議定書に関する国内措置の具体的な方法等を議論し決めていく際の参考として扱われることにもなります。報告書(案)の内容に対する修正や反対の意見だけでなく、内容をさらに付け加えることや賛意を示すことも可能です。
本件連絡先:
○ABS学術対策チーム
国立遺伝学研究所 知的財産室内
担当:鈴木睦昭
abs@nig.ac.jp
http://idenshigen.jp/
○文部科学省研究振興局
ライフサイエンス課生命科学研究係
TEL:03-6734-4366