臨床神経学

症例報告

長期経過で持続したLance-Adams症候群の重症ミオクローヌスにペランパネルが奏効した1例

齋藤 和幸1)*, 大井 和起2), 稲葉 彰3), 小林 正樹1), 池田 昭夫2), 和田 義明1)

Corresponding author: 公益財団法人日産厚生会玉川病院脳神経内科〔〒158-0095 東京都世田谷区瀬田4-8-1〕
1) 公益財団法人日産厚生会玉川病院脳神経内科
2) 京都大学大学院医学研究科てんかん・運動異常生理学講座
3) 公立学校共済組合関東中央病院脳神経内科

症例は49歳男性.2005年に気管支喘息重積発作による心肺停止状態となった.覚醒後に動作時のミオクローヌスが出現し,Lance-Adams症候群(LAS)と診断された.発症11年後にペランパネルを開始しミオクローヌスは著明に減少し,3年以上持続してactivities of daily lifeが改善した.近年進行性ミオクローヌスてんかん症候群にペランパネルが有効な報告があり,本例のようにLASのミオクローヌスに対してもペランパネルによる治療の余地がある.
Full Text of this Article in Japanese PDF (6510K)

(臨床神経, 61:18−23, 2021)
key words:ペランパネル,Lance-Adams症候群,ミオクローヌス,抗てんかん原性薬

(受付日:2020年5月17日)