臨床神経学

委員会報告

神経学会入会推進アンケートの解析結果

西山 和利1)*, 天野 隆弘2), 青木 正志3), 犬塚 貴4), 谷脇 考恭5), 豊島 至6), 橋本 洋一郎7), 福武 敏夫8), 吉井 文均9), 安東 由喜雄10)

Corresponding author: 北里大学神経内科〔〒252-0374 相模原市南区北里1丁目15番1号〕
1)北里大学神経内科
2)山王メディカルセンター神経内科
3)東北大学神経内科
4)岐阜大学神経内科
5)久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門
6)国立病院機構あきた病院神経内科
7)熊本市民病院神経内科
8)亀田メディカルセンター神経内科
9)東海大学神経内科
10)熊本大学神経内科

日本では神経内科医は不足していると言われている.しかし神経内科医の需要と供給についての解析は少ない.そこで日本神経学会卒前・初期臨床研修教育小委員会は,全国の医学部を持つ大学の神経内科講座ならびに神経学会教育施設の責任者に対して,神経内科入局(神経学会入会)推進に関するアンケート調査を行った.全国に80ある医学部を持つ大学からの回答率は77.5%,教育施設からの回答率は42.4%であった.回答があった大学の新入局は平均2.2人であったが,各大学が必要と考える新入局者数は4人超であった.神経内科への入局が増えない理由と対策についても意見を募ったので,その回答結果を分析し報告した.
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(臨床神経, 56:866−872, 2016)
key words:日本神経学会,神経内科講座,新人勧誘,卒前教育,アンケート調査

(受付日:2016年8月16日)