臨床神経学

<Super Expert Session 01-6> 脳梗塞急性期診療における脳血管内治療と神経内科医の役割

脳卒中チームを組織することの重要性

岡田 靖1), 三本木 良紀1), 鶴崎 雄一郎1), 津本 智幸2), 詠田 眞治3), 矢坂 正弘1)

1)国立病院機構九州医療センター脳血管センター脳血管・神経内科〔〒8108563 福岡県福岡市中央区地行浜181〕
2)国立病院機構九州医療センター脳血管センター脳血管内治療科
3)国立病院機構九州医療センター脳血管センター脳神経外科

脳卒中急性期治療の進歩の中で,血管内治療体制を兼ね備えた医療チームが整備されつつある.神経内科医が血管内治療に進むばあい,脳神経外科での一定期間の修練と循環器科とのチーム医療の経験が欠かせない.神経内科医は経過観察,内科治療に基づく健康寿命の延伸を念頭において,血管内治療に臨むことが重要である.内科・外科混成の脳血管内治療科を開設し,神経内科医,脳神経外科医,脳神経血管内治療医で脳卒中チームを組織することが,これからの包括的脳卒中センターには不可欠の要件となるであろう.
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(臨床神経, 54:1214−1216, 2014)
key words:脳卒中急性期治療,血管内治療,チーム医療,包括的脳卒中センター脳血管・神経内科医

(受付日:2014年5月23日)