短報
低用量インドメタシンとプレガバリンの併用が有用であった持続性片側頭痛の1例
菊井 祥二1）2）＊, 宮原 淳一1）2）, 柏谷 嘉宏1）2）, 竹島 多賀夫1）2）
＊Corresponding author: 富永病院神経内科〔〒556-0017 大阪市浪速区湊町1-4-48〕
1）富永病院神経内科
2）富永病院頭痛センター
症例は51歳男性である．約3週前より左眼窩から前頭部への頭痛が持続し，頭痛増強時に眼充血，流涙をともなった．神経学的所見，脳MRIは異常なく，インドメタシン（75mg/日）で頭痛が完全に抑制され，国際頭痛分類第2版から持続性片側頭痛（hemicrania continua; HC）と診断した．インドメタシン減量で頭痛が再燃したので，プレガバリン（150mg/日）を併用したところ，インドメタシンは25mg/日まで減量可能で，忍容性も良好であった．HCはインドメタシン反応性頭痛の一つであるが，インドメタシンの連用により，胃腸障害などの副作用で，忍容性が低下し，減量や中止が余儀なくされることがあり，インドメタシンに代わりうる薬剤療法が必要である．
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(臨床神経, 54：824−826, 2014)
key words：持続性片側頭痛，インドメタシン，プレガバリン，忍容性
（受付日：2013年10月19日）
