臨床神経学

<シンポジウム(2)―9―3>群発頭痛の病態解明と治療

群発頭痛の治療に関する最近の進歩

清水 利彦1)

1)慶應義塾大学医学部神経内科〔〒160-8582 東京都新宿区信濃町35〕

群発頭痛に関する治療法として薬物療法および非薬物療法がある.薬物療法は急性期治療および予防療法がある.群発頭痛急性期(発作期)治療薬としてスマトリプタン皮下注射および酸素療法がある.予防療法としてはカルシウム拮抗薬やステロイドがある.薬物療法以外の療法としては大後頭神経ブロック,脳深部刺激,後頭神経刺激,翼口蓋神経節刺激および迷走神経刺激などがおこなわれることがある.一部の治療法などでは二重盲検ランダム化比較試験がおこなわれているものもあり,これらの治療法は,今後,難治性群発頭痛などにおいて施行可能になっていくと推察される.
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(臨床神経, 53:1131−1133, 2013)
key words:群発頭痛,治療,後頭神経ブロック,翼口蓋神経節,脳深部刺激

(受付日:2013年5月30日)