臨床神経学

第43回日本神経学会総会

シンポジウムVIII:神経疾患診断にITをどう利用するか
3)Neurointensive Care Unitにおけるクリティカルパス運用とIT

灰田 宗孝1), 篠原 幸人2)

1)東海大学医学部生理科学〔〒259-1193 伊勢原市望星台〕
2)同 神経内科

Neurointensive Care Unitの有用性は多くの報告があるが,そこでのITの利用は進んでいない.その理由を論じた.また,治療の標準化にクリティカルパスが有用であるとされるが,そこでのITの役割についても検討した.クリティカルパスの対照は症例数が多く,治療に経費がかかるものが適し,神経疾患としては脳血管障害が適する.クリティカルパスは病院情報システムに組み込まれてはじめてその真価を発揮すると考えられる.

(臨床神経, 42:1186−1187, 2002)
key words:Neurointensive Care Unit(NICU), クリティカルパス, IT, 病院情報システム

(受付日:2002年5月31日)