卒後教育セミナー

日本神経学会 第11回卒後教育セミナーのご案内

第51回日本神経学会総会(辻 省次会長、東京)に連動して、卒後教育セミナーを開催いたします。

 本セミナーは神経内科専門医試験受験を目指す若手会員を主たる対象にしております。そのため、本セミナーを貫く精神は、「複雑さを知り抜いた上での簡潔明瞭な講演」です。今回は、日本神経学会50周年記念行事が同日夕に執り行われる関係で例年より時間が短く、講演も3題ですが、それだけにテーマは精選し、演者もその道の第一人者にお願いしました。各講師は、上記の基本精神に従って分かりやすくお話し下さいます。

 最初のテーマは、NIHSSの実際とその意味です。NIHSSはt-PA治療の適応判定に用いる必須のスケールですが、その実施方法にはばらつきが有り、各手技の意義の理解も不十分です。今回は脳血管障害研究治療で日頃活躍なさっている橋本洋一郎先生にNIHSSについて十分に解説していただきます。

 2題目は向精神薬の使い方です。神経内科領域でも精神症状、特にせん妄を呈する患者は少なくなく、しばしばその対策に苦慮します。この講演では、向精神薬の使い方、特にせん妄対策について向精神薬とその使用法に精通されておいでの丹羽真一先生に分かりやすくお話しいただきます。

 最後は、専門医試験には必ず出題される中枢神経病理の講義です。中枢神経の病理は難しいと思われていて、とかく敬遠されがちですが、長年のご経験を有して今も神経病理の現役、日本神経病理学会理事長としてご活躍の橋詰良夫先生に、神経病理の基本を解説していただきます。

 なお、本セミナーの質の向上を図る目的で、第10回卒後教育セミナーから受講者による講演内容評価を開始いたしました。評価方法は「1.大変役に立った、2.役に立った、3.どちらかと言えば役に立った、4.あまり役に立たなかった」の4段階です。今回もこの評価を受講者にお願いして、今後に役立てます。アンケートへの協力を御願いいたします。

 今回も受験を目指す若手会員のみでなく、専門医にも有益な内容が含まれています。多数のご参加をお待ちしております。

日本神経学会卒後教育小委員会
委員長 中野 今治

第11回日本神経学会卒後教育セミナー

日時 2010年5月19日14時10分~16時30分 (第51回日本神経学会総会前日)
場所 東京国際フォーラム 第3会場 (ホールB7(1))
参加費 3,000円 (テキスト代込み) 専門医クレジットなし
14:10~ 楠 進 卒後教育小委員会委員長代行 挨拶
14:15~15:00
座長 森 悦朗先生
テーマ NIHSSの実際と意義 
演者 橋本 洋一郎先生 (熊本市民病院神経内科)
15:00~15:45
座長 亀山 隆先生
テーマ 向精神薬の使い方 -せん妄の対策-
演者 丹羽 真一先生 (福島県立医科大学神経精神科)
15:45~16:30
座長 今福 一郎先生
テーマ 中枢神経病理の基礎
演者 橋詰 良夫先生 (愛知医科大学加齢医学研究所)

セミナー申込についてのお問合せ先

第51回日本神経学会総会 運営事務局

〒102-8481 東京都千代田区麹町5-1 弘済会館ビル
株式会社コングレ内
TEL:03-5216-5318(受付時間:平日10時より17時半まで)
FAX:03-5216-5552
E-mail:neuro2010@congre.co.jp