地方会支部運営細則のご提案について
日本神経学会では、一般社団法人化に伴い、地方会の運営形態を統一することに致しました。現在、地方会は7ブロックから構成されています。しかしながら、各地方会はその組織形態、運営様式ともに様々であり、日本神経学会との関係も明確ではありませんでした。今回の社団法人化に伴い、理想的には、地方会組織を完全な支部組織へと再編すべきですが、運営組織、経理、地方会の開催など、どれ一つをとってみても各地方会毎に大きくことなり、一気に支部を含めた全国規模の法人化を目指すには無理があると判断いたしました。従いまして、まず、各地方会組織の組織形態と運営様式を統一することから始める事にいたしました。そのために、今年度の社員総会で地方会支部運営細則の制定を予定しています。この細則は、各地方会組織の自主的な運営を損なうことなく、従来の地方会運営を踏襲できるように配慮しながら、将来のために組織運営様式の統一化を目的として作成したものです。この段階では、法律的には各支部は任意団体ということになります。将来、経理も一体化した法人化に対応できるよう、組織・運営基盤の確立を目指しています。
支部細則案を神経学会ホームページに掲載いたしましたので、是非御覧頂き、ご意見をお寄せ下さい。この細則のポイントを以下にまとめてみました。
支部組織
従来の地方会を基盤として、支部会員、世話人と世話人会、支部代表等から構成されます。支部会員は法人である日本神経学会の代議員選挙など重要な役割を担っているため法人の正会員としています。これまで地方会に参加しておられた神経学会会員以外の方々で、現在会員でない方々には、正会員として入会していただくことをお勧めいたします。
議決機関
世話人会もしくは会員総会としています。会員数の少ない支部では、どちらかを選択できるようにしています。
役職と名称
支部代表、世話人、監事、地方会会長として統一しています。これら支部役員の選出母体は世話人会であり、会員数の少ない支部では会員の直接選挙による選出も可能としています。
運営組織
支部事務局と世話人会、必要に応じて諮問機関である幹事会・顧問などを設置することができます。事務局を担当する支部代表の任期は2年とし、再任は世話人会で承認することとしています。支部運営の財源の体系(年会費、参加費など)は統一していますが、その額は各支部の実状に応じて設定できます。支部から法人へは、経理状況と事業内容について定期的に報告していただくこととしています。
世話人は原則として認定施設の施設代表者から選ぶ事としています。頻度は多くありませんが、一施設にほぼ同等の規模の二つの科がある場合などは、施設代表者の他に同じ施設からもう一人世話人を選ぶことも「可能」としています。世話人数については、現状では各地方会毎に大きな差があり、当面は会員の10%以下を目安として各地方会で選出することができるようにしています。地方会支部毎に段階的に減らして適正数にすることが可能です。法人の理事は世話人を兼務することとし、日本神経学会の支部として連携して運営できるように配慮しています。なお、世話人と法人代議員は連動しておりません。
移行期間
地方会独自の功労会員などは、一部にしか存在せず、法人のものと紛らわしいことからも新たな選出はしないようにしています。ただし、現在その任にあるものについては退会まで辞職を求めずに、引き続きご貢献いただけるよう、移行期間の方針としています。
一般社団法人日本神経学会
代表理事 水澤英洋
地方会支部運営細則(案)は、ここからご覧になれます。
地方会支部運営細則(案)
- 意見の提出先
- 日本神経学会事務局
- 提出方法
- E-mail:ホームページの「お問い合わせ」フォームをご利用ください。
- FAX:03-3815-1931
- 締め切り
- 平成23年5月2日(月)