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ガイドライン

認知症疾患治療ガイドライン2010追補版

2012年度認知症疾患治療ガイドライン2010追補版について

「認知症疾患治療ガイドライン」作成合同委員会委員長 中島健二

 日本神経学会、日本精神神経学会、日本認知症学会、日本老年精神医学会、日本老年医学会、日本神経治療学会の認知症診療に関連する6学会は、協力して認知症疾患治療ガイドラインの改訂作業を進め、2010年10月に認知症疾患治療ガイドライン2010(以下、通常版)を発刊した。この通常版が若干大部になったこともあり、コンパクト版を2012年2月に発行した。
 通常版の序文にも記載したが、ガイドライン作成に向けての文献検索は2008年までであり、2010年に通常版を発行した際にはすでに”古い”内容になってしまったという問題点があった。そこで、その後の新知見を踏まえ、若干の修正が必要なCQや追加すべきCQを、日本神経学会ホームページに追補版として掲載することにした。もちろん、これらの修正・追加事項が多くなったり、極めて重要な新知見が報告されれば、ガイドラインの新たな改訂をすべきことになる。しかし、ガイドラインの改訂をするほどではないが追加しておきたい事項も少なくないところから、それらを示す場としてこのホームペ-ジのガイドライン追補版を活用することにした。また、通常版の発行後、本ガイドラインに対して、質問や意見が寄せられた。一方、これまでガイドラインに関する質問に回答する対応は取られていなかった。そこで、日本神経学会ホームページに毎年一回掲載されることになったガイドライン追補版において、個別の回答ではなく一般的な説明文として回答を示すことにした。
 これまでに日本神経学会事務局に寄せられた質問・要望事項としては、1) 認知症の定義に関する追加説明、2)“薬剤による認知機能低下”についての追加説明、3)せん妄の治療に関する記載、4)運転に関する患者や家族への説明や助言に関する記載、5)我が国で新たに使用可能となったアルツハイマー病(AD)治療薬の使用におけるフローチャートの作成であった。さらに、新たな興味ある報告として追加記載をしたり、推奨グレードを若干ながら見直した項目は、6)認知症・軽度認知障害(MCI)・ADの診断基準、7)血管性認知障害(VCI)の診断基準、8)レビー小体型認知症(DLB)治療などがある。これらの一部は2012年2月に発行したコンパクト版に記載しており、「2012年度認知症疾患治療ガイドライン2010追補版」においてもコンパクト版から抜粋して示すことにした。さらに、コンパクト版に記載しきれなかった事項についても、CQを新規作成、または、本文・表を追加して示した。なお、上述のごとく、コンパクト版に掲載したCQを本追補版に掲載するにあたり、原稿を提供頂いた医学書院のご協力に深謝したい。
 これらの追加記載により、本ガイドラインがさらに活用され、我が国の認知症診療が一層発展していくことを期待する。

目次

  1. 寄せられた質問に対する回答
    1. (ア) 認知症の定義の記載に関して
    2. (イ) 薬剤による認知機能障害について
  2. 追加、あるいは、文献の追加などを含めた修正を行い、コンパクト版(2012年2月発行)に掲載したCQ(2012年8月、コンパクト版をホームページに掲載予定)
    1. (ア) CQ I-1:認知症の定義
    2. (イ) CQ IIIA-4:せん妄の治療
    3. (ウ) CQ IVB-1:MCI診断基準
    4. (エ) CQ V-2:AD診断基準
    5. (オ) CQ V-5:AD治療
    6. (カ) CQ VII-5:DLB治療
  3. コンパクト版作成後に、修正、あるいは、作成したCQ
    1. (ア) CQ IIIE-2':運転に関する患者、家族への説明(新規作成CQ)
    2. (イ) CQ VI-1:血管性認知症の診断基準に関するCQに、VCIについての文献を追加して記載

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