臨床神経学

<シンポジウム(3)―10―4>神経筋疾患の超音波診断

神経超音波検査と電気生理検査によるcombination diagnosis:CMT病型診断を中心に

能登 祐一1)

1)京都府立医科大学大学院医学研究科神経内科学〔〒602-0841 京都府京都市上京区梶井町465〕

近年,高周波・高解像度のプローベの開発により,超音波検査をもちいた神経・筋の形態的評価が可能となってきた.超音波検査は,非侵襲的検査であり,手軽にくりかえし施行できる点から,神経・筋疾患における超音波検査の有用性を明らかにすることは重要な課題である.われわれは,従来の電気生理検査に加え,神経超音波検査を組み合わせることで,診断精度の向上につながるよう,各疾患の神経超音波所見の特徴を明らかする試みをおこなっており,今回は,Charcot-Marie-Tooth病(CMT),筋萎縮性側索硬化症(ALS),頸椎症についての知見について述べる.
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(臨床神経, 53:1215−1216, 2013)
key words:超音波検査,シャルコーマリートゥース病,筋萎縮性側索硬化症,頸椎症性神経根症

(受付日:2013年5月31日)