原著
日本人特発性レストレスレッグス症候群の臨床的特徴
久米 明人1）2）＊, 久米 英明1）
＊Corresponding author：久米クリニック〔〒467-0054 名古屋市瑞穂区丸根町1-8〕1）久米クリニック2）名古屋臨床神経薬理研究所
目的：日本人特発性レストレスレッグス症候群（RLS）の特徴を明らかにすること．方法：国際RLS研究グループ診断基準と治療アルゴリズムにしたがってRLSの診断と治療をおこない検討した．結果：RLS症状を訴える151例のうち113例が特発性RLS，16例が二次性RLSと診断，22例がRLSから除外された．特発性RLSは平均50.1（SD 20.0）歳，63％が女性，31％に家族歴，85％は下腿に異常感覚を有し，81％に不眠，49％は日常生活に71％は気分に影響あり，ドパミン製剤により73％が改善，33％で寛解をみた．結論：日本人特発性RLSの臨床的特徴は欧米の報告と一致した.
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(臨床神経, 50：385−392, 2010)
key words：レストレスレッグス症候群, 神経学的検査, 異常感覚, 周期性四肢運動異常, ドパミンアゴニスト
（受付日：2009年11月11日）
