臨床神経学

提案

がん診療連携拠点病院等における緩和ケア研修会への神経内科医の参加について

成田 有吾

Corresponding author:三重大学医学部神経内科〔〒514-8507 三重県津市江戸橋2-174〕
三重大学医学部附属病院医療福祉支援センター

2007年4月がん対策基本法施行にともなう,がん診療連携拠点病院などにおける「がん診療に携わる医師のための緩和ケア基本研修会」への神経内科医の参加,あるいはセミナー内容の臨床神経学領域での応用を提案した.内容は「がん」に対する緩和ケアであるが,告知,社会支援,在宅療養,適用未収載の薬物への向き合い方,オピオイド,コミュニケーション,嘔気・嘔吐,緩和ケアチームの創設,精神症状(ふくむ,気持のつらさ)への対策など参考になる可能性がある.「がん」緩和ケアのエキスパートでも,厚生労働省指定の緩和ケア指導者講習会を終了した人を除き,2007年からの5年内に一度はこの研修会を受講することが強く推奨されている.
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(臨床神経, 50:34−36, 2010)
key words:緩和ケア研修会, がん対策基本法, 神経内科医

(受付日:2009年3月31日)